結論: 西三河と知多半島をつなぐ「衣浦トンネル」の有料道路事業が、2026年3月31日付で大きく変わりました。ETC導入・地震対策・高潮浸水対策が新たに加わり、料金徴収期間は15年延長。地元民としてはちょっと無視できないニュースなので、ポイントを整理しておきます。

衣浦トンネルといえば、西尾・碧南方面から半田・知多方面に抜けるときにお世話になる、海底トンネル。僕も子どもの頃から家族の車で何度も通ってきた、いわば西三河〜知多の生活動脈です。

そのトンネルが、これからどう変わるのか。今回の許可内容を、地元目線で噛み砕いていきます。


そもそも衣浦トンネルとは?

衣浦トンネルは、県道碧南半田常滑線の一部として供用されている海底トンネルです。衣浦湾を地下で横断して、碧南市と半田市を結んでいます。

ざっくりイメージとしては、

  • Ⅰ期線:半田行き
  • Ⅱ期線:碧南行き

の2本立てで、上下線が別々のトンネルになっている構造。愛知県道路公社が管理する有料道路で、回数券を使って通っているドライバーも多いはず。

知多半島道路や知多横断道路を補完する形で、衣浦港エリアの物流や生活を支えている、地味だけど重要なインフラです。


今回の変更点:何がどう変わったのか

愛知県道路公社が国土交通省中部地方整備局長から受けたのは、道路整備特別措置法第10条に基づく事業変更許可。要は「当初の計画を変えて、追加で工事をやらせてください」という申請が通ったということです。

変更前と変更後を表で比べるとこんな感じ。

項目変更前変更後
工事の内容Ⅰ期線・Ⅱ期線の新設等地震対策(Ⅱ期線)/高潮浸水対策(Ⅰ・Ⅱ期線)/ETC導入
工事の予算253億2,000万円354億2,000万円
償還満了日2029年11月29日15年延長
今回施工分101億円

ポイントを整理すると次の3つです。

① 地震対策(Ⅱ期線)

南海トラフ地震が現実的なリスクとして語られる中で、海底トンネルの耐震補強は当然必要な投資。**Ⅱ期線(碧南行き)**を対象に対策工事が入ります。

② 高潮浸水対策(Ⅰ期線・Ⅱ期線)

衣浦湾は伊勢湾台風の被災エリアでもある場所。気候変動で高潮リスクも上がっている中、両方向のトンネルで浸水対策が行われます。地元としては安心材料。

③ ETC導入

これが一番、ドライバーにとって生活が変わる話。


ETC導入で何が変わる?回数券は廃止へ

今回の許可で発表された通り、回数券による通行割引は終了します。代わりに、新しく以下の3つの割引が導入されます。

  • ETC無線通行割引
  • ETCマイレージ割引
  • ETCコーポレートカード割引

つまり、これからはETC前提の料金体系に切り替わるということですね。

正直、いまどき料金所で現金や回数券を出す運用は、渋滞の原因にもなるし、コスト面でも非効率。NEXCO管理の高速道路はとっくにETC中心ですから、衣浦トンネルもようやく時代に合わせた形です。

ただ、地元の事業者さんで「うちは回数券で運用してきたから困る」という声は出てきそう。ETCコーポレートカードが用意されているので、業務利用の方はそちらへの切り替えを早めに検討した方がいいかもしれません。

僕の会社は名古屋の中小企業ですが、まわりでもまだETCコーポレートカードを使いこなせていない会社は意外と多い印象です。経理・総務の方は要チェックです。


償還期間「15年延長」の意味

工事内容が増えれば、当然お金もかかります。事業費は約253億円→約354億円と、約101億円のプラス。今回の施工分がちょうどその100億円規模です。

その資金を回収するために、有料期間が15年延長されることになりました。元の償還満了日が2029年11月29日でしたから、単純計算で2044年頃まで有料期間が続くことになります。

「無料化を待ってたのに…」という人にはちょっと残念なニュースかもしれません。ただ、

  • 地震・高潮対策はやらないわけにいかない
  • ETC化のインフラ整備にもコストがかかる
  • 公社が一般財源に頼らず受益者負担で整備する仕組み

と考えると、利用者として通行料を払って安全と利便性を買うという整理になります。


西三河ドライバーとしての所感

僕は西尾市の出身で、いまは名古屋市中川区に住んでいます。実家に帰るときに使うのは主に名鉄か知多半島道路ルートですが、車で碧南・半田方面に用事があるときは衣浦トンネル一択です。

草野球のBlackBellsの活動でも、西三河〜知多エリアの球場を行き来することがあるので、料金所で止まる時間が地味にストレスでした。ETC化されれば、ノンストップで抜けられるようになるので、これは素直にありがたい。

一方で、有料期間の延長は「自分が40代になっても払い続けるのか…」という気持ちもあります。でも安全対策込みの話なので、致し方なしと割り切るしかないですね。


まとめ:衣浦トンネル、これからどう付き合うか

ポイントを整理しておきます。

  • 2026年3月31日付で有料道路事業変更許可が下りた
  • 内容は地震対策・高潮浸水対策・ETC導入の3本柱
  • 事業費は約253億円→約354億円へ増額
  • 償還期間は15年延長(実質2044年頃まで有料)
  • 回数券は終了し、ETC関連の3種類の割引へ切替

衣浦トンネルを日常的に使う方、特に業務で頻繁に通る事業者の方は、ETCコーポレートカードへの切り替えを早めに検討しておくのが吉です。

工事に伴う交通規制の情報は、今後愛知県道路公社の公式サイトで順次出てくるはずなので、aichi-dourokousha.or.jp をブックマークしておきましょう。


よくある質問

Q. 衣浦トンネルはいつから無料になりますか? A. 当初は2029年11月29日が償還満了日でしたが、今回の事業変更で15年延長されました。新しい無料化時期は、延長分を反映した時期となる見込みです(公式発表をご確認ください)。

Q. 回数券はいつまで使えますか? A. ETC導入のタイミングで終了予定とされています。具体的な終了時期は愛知県道路公社の追加発表を待つ必要があります。手元に未使用分がある方は、早めの利用をおすすめします。

Q. ETCを付けていない車はどうすればいいですか? A. 通行自体ができなくなるわけではありません(ETC専用化の発表はありません)。ただし、各種ETC割引の対象外になるため、頻繁に利用する方はETC車載器の導入を検討する価値があります。


※本記事は2026年3月31日付の愛知県道路公社の発表内容をもとに作成しています。最新情報・詳細は愛知県道路公社公式サイトでご確認ください。

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