結論: クラブ史上初のCS進出にして、いきなり全体勝率1位。長崎ヴェルカは今シーズン最大のサプライズチームであり、優勝候補の筆頭格です。
Bリーグ2025-26シーズン、ここまでの最大の主役は誰かと聞かれたら、僕は迷わず長崎ヴェルカと答えます。クラブ創設5年目、B1昇格3年目でいきなり西地区優勝、全体1位、初のCS進出。これは事件です。
ハピネスアリーナの「88戦連続チケット完売」も含めて、長崎は今シーズンのリーグに新風を巻き起こしました。CSでもその勢いを止められないかもしれません。
チーム基本情報
項目 内容 ホームタウン 長崎県長崎市 ホームアリーナ ハピネスアリーナ ヘッドコーチ モーディ・マオール(2年目) 創設 2021年(B3参戦) シーズン成績 46勝12敗(西地区1位/全体1位) CS出場順位 1位 CS進出 クラブ史上初
レギュラーシーズンの軌跡
長崎の歩みは、最近のBリーグでも屈指のシンデレラストーリーです。
- 2021-22:B3参入、45勝3敗で1位
- 2022-23:B2で43勝17敗(西2位)
- 2023-24:B1初挑戦、27勝33敗(西6位)
- 2024-25:B1で26勝34敗(西6位)
- 2025-26:46勝12敗(西1位)
つまり、B1で2年連続6位だったチームが、3年目でいきなり全体1位に駆け上がったということ。これは普通のチームでは絶対に起きない現象です。
理由はシンプルで、この夏の補強が刺さりすぎたから。NBAで8シーズンプレーしたスタンリー・ジョンソン、“2mシューター”のイ・ヒョンジュン、インサイドの軸アキル・ミッチェル、司令塔の熊谷航。既存の馬場雄大、山口颯斗、ジャレル・ブラントリー、キャプテン狩俣昌也と組み合わさって、化学反応が起きた格好です。
ストロングポイント:ポジションレスバスケと圧倒的攻撃力
長崎の代名詞は「ポジションレスバスケ」。サイズのあるウイング陣が中心で、馬場(193cm)、ジョンソン(200cm)、ヒョンジュン(200cm超)、ブラントリーといった選手が、ポジションを横断的にプレーします。
チームスタッツがすごい。4月末時点で
- 平均得点:91.5(リーグ1位)
- 3P成功率:37.4%(リーグ1位)
- アシスト:23.3(リーグ1位)
- スティール:9.5(リーグ1位)
これだけ4部門で1位を取れるチームはなかなかありません。速いトランジションオフェンスと、プレッシャーをかけ続けるディフェンスが両輪。攻撃から守備、守備から攻撃の切り替えで圧倒する形です。
スタンリー・ジョンソンは平均22.8得点・6.3リバウンドでチーム随一のスコアラー。ヒョンジュンも17.2得点で得点を支えます。
弱点・気になるポイント
完璧に見える長崎ですが、シーズンを通じて見ると、オフェンスが行き詰まる場面がたまにあるのは事実です。
- 第31節レバンガ北海道戦のGAME1ではターンオーバーの多発で敗戦
- GAME2も最大24点差から1点差まで詰められる接戦に
- ジョンソン依存度が高くなる試合では苦しい展開も
CS本番は短期決戦。スカウティングされた相手にどこまで戦術の引き出しを見せられるかが勝負どころになります。
あとは経験値。ジョンソンや馬場には国際経験があるとはいえ、チームとしてのCS経験はゼロ。プレーオフ独特の重圧をどう乗り越えるかは未知数です。
QFカード予想:vs アルバルク東京(CS出場順位8位)
CS出場順位1位の長崎は、QFで8位のアルバルク東京と対戦予定。ハピネスアリーナでのホーム2連戦(5月7日・8日・10日)で、初戦の重圧を受けます。
A東京は40勝18敗で東地区4位。CS出場順位こそ8位ですが、戦力的にはどのチームと当たっても遜色ないほど。油断はできない相手です。
僕の予想ですが、長崎が地力で勝つと見ています。ホーム連戦のアドバンテージ、得点力の差、ロスターの厚さ。ただA東京の堅守速攻にハマると、思わぬ苦戦も。2勝1敗で長崎勝ち抜けくらいが現実的な落とし所だと思います。
注目選手
スタンリー・ジョンソン(#14・SF)
NBAで8シーズンプレーした実力派。チームトップの平均22.8得点6.3リバウンド。ペイント内のフィニッシュとミドルレンジが得意で、勝負所での得点能力は折り紙付き。
イ・ヒョンジュン(#5・SG/SF)
韓国代表の長身シューター。約2mのサイズで3Pを決めるのは脅威。平均17.2得点5.6リバウンドはエースクラス。
馬場雄大(#18・SG/SF)
日本代表エースのひとり。「エースキラー」と呼ばれる守備力と、トランジションでの得点能力でチームを牽引。
ジャレル・ブラントリー(#0・SF/PF)
得点源としても、ファシリテーターとしても機能する万能選手。コンディションが整えばさらにチームの幅が広がります。
まとめ:B1最後の年に初の頂点を狙う最大の刺客
- クラブ史上初のCS進出にしてシード1位
- 平均得点・3P率・アシスト・スティール、4部門でリーグ1位
- スタンリー・ジョンソン、馬場雄大らポジションレスな大型ウイング軍団
- 課題はCS経験ゼロと、ジョンソン依存になる場面
- ハピネスアリーナの88戦連続完売という熱狂が後押し
クラブ創設からわずか5年で全体1位。これは奇跡ではなく、しっかりとした戦略と補強の成果。2025-26シーズン、B1最後の王者は長崎ヴェルカになる可能性は十分にあります。
よくある質問
Q. 長崎ヴェルカのホームアリーナはどこですか?
A. 長崎市にあるハピネスアリーナです。2026年1月のオールスターゲームも開催された新しい施設で、雰囲気は熱狂的です。
Q. スタンリー・ジョンソンはどんなNBAキャリアですか?
A. 2015年のドラフトで全体8位指名され、デトロイト・ピストンズ、ニューオーリンズ・ペリカンズ、トロント・ラプターズ、シカゴ・ブルズなどで8シーズンプレー。Bリーグ屈指のスター選手です。
Q. CS優勝の可能性はどのくらい?
A. 個人的な感覚では、優勝候補トップ3には間違いなく入ります。ただ短期決戦では何が起きるかわからないので、過信は禁物です。
※本記事は2026年5月2日時点の情報に基づいています。
