西三河モデルコース第6弾は、かつて東海道の宿場町「池鯉鮒宿」として栄えた知立市です。コンパクトな街なので大がかりな1日プランというよりは、半日程度でも十分に楽しめる、気軽な歴史散策コースとして紹介します。
アクセス:名鉄名古屋本線で乗り換えなし約30分
知立市へは、名鉄名古屋駅から名鉄名古屋本線に乗れば、乗り換えなしの一本で知立駅まで行けます。所要時間はおよそ30分程度。西三河エリアの中でも、比較的サクッと訪れやすい距離感です。
東海道三社の一つ「知立神社」で歴史に触れる
知立駅から徒歩約12分(旧名で「池鯉鮒大明神」とも呼ばれた)「知立神社」へ。創建は第12代景行天皇の時代と伝わる古社で、江戸時代には東海道三社の一つに数えられ、まむし除けや安産の神様として旅人たちの信仰を集めてきました。
境内で目を引くのが、室町時代に建てられた多宝塔(国指定重要文化財)。舞楽面や能面、徳川家康の寄進状といった貴重な宝物も伝わっており、歴史好きにはたまらないスポットです。毎年5月2日・3日には「知立まつり」が開催され、山車からくりを上演する本祭と、花車が繰り出される間祭が1年おきに交互に行われます。ユネスコ無形文化遺産にも登録されている伝統行事なので、この時期に訪れられるならぜひ日程を合わせてみてください。
本殿西側の裏庭には菖蒲園もあり、初夏には花しょうぶが彩りを添えます。境内をゆっくり歩くだけでも、東海道の宿場町だった知立の歴史をしっかり感じられるはずです。
季節が合えば「八橋かきつばた園」へ足を延ばす
もし6月上旬〜中旬に訪れられるなら、名鉄三河線「三河八橋」駅(知立駅から乗り換え)から徒歩約8分の「八橋かきつばた園」にも立ち寄ってみてください。平安の歌人・在原業平が「からころも きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる たびをしぞおもふ」と、句頭に「かきつばた」の5文字を詠み込んだことで知られる、伊勢物語ゆかりのかきつばたの名勝地です。無量寿寺の境内にある約11,130平方メートルの庭園に16の池が配され、見頃には約3万本ものかきつばたが咲き誇ります。
なお、現在は花の育成不良により再生に向けた取り組みが行われている最中とのことなので、訪問前に開花状況を公式サイトなどで確認しておくと安心です。入園は無料、駐車場も無料の井戸尻駐車場が利用できます。
モデルコース早見表
| 時間 | 行動 |
|---|---|
| 10:00 | 名鉄名古屋駅 出発 |
| 10:30頃 | 知立駅 到着 |
| 10:45〜12:00 | 知立神社を参拝、多宝塔や菖蒲園を見学 |
| 12:00〜13:00 | 知立駅周辺でランチ |
| 13:00〜14:30 | (6月頃なら)三河八橋駅経由で八橋かきつばた園へ |
| 15:00頃 | 知立駅 出発、名鉄名古屋駅へ |
まとめ:東海道の宿場町を気軽に半日散策
- 名鉄名古屋本線で乗り換えなし、約30分というアクセスの良さ
- 知立神社は東海道三社の一つとして、多宝塔など見どころが凝縮されている
- 5月の「知立まつり」はユネスコ無形文化遺産、日程が合えばぜひ
- 6月なら伊勢物語ゆかりの「八橋かきつばた園」も合わせて楽しめる(開花状況は要確認)
- コンパクトな街なので、半日プランとしても十分に満足できます
大がかりな観光地ではありませんが、東海道の宿場町らしい静かな歴史散策を楽しみたい人にはちょうどいいまちだと思います。次回もまた別の自治体のモデルコースを紹介していきます。
