千葉県八街市の飲酒運転自動殺傷事件について

コラム
今回の記事は少しでも交通事故を減らすために意識改革・啓蒙を目的として投稿しております。この記事から得た広告収益は全額日弁連などの交通事故被害者支援団体へ寄付します。是非広告バナーをタップしていただければと思います。
今回の交通事故において被害に遭われました2名の方のご冥福をお祈りすると共に、重症の3名の方の1日も早い回復と日常生活への復帰を心よりお祈り申し上げます。

2021年6月28日、千葉県八街市において飲酒運転をしたトラック運転手の男が小学生児童の列に突っ込み、児童2人を殺害し、3人が重体となっています。(令和3年6月29日21:00現在)

飲酒運転をしたのは東京都葛飾区に本社を置く南武株式会社の従業員である梅澤洋容疑者(60)です。

南武株式会社の社長は「(普段の働きぶりは)真面目であった」と話しています。そのような人がなぜ飲酒運転をしてしまったのでしょうか?本当に真面目だったのでしょうか?

今回は当該事件についてだけでなく、「今私たちができること」「こういう政策はどうか?」といった提言についてもまとめています。是非ご一読いただければと思います。

筆者(大福)
筆者(大福)

過失運転致死傷ですから「加害者」が基本の呼称ですが、私は事の重大さや責任の問題から殺人を犯した「被疑者」として扱います。

緊急で記事を投稿していますので、内容の希薄さや文章が稚拙である点はご理解ください

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飲酒運転の恐怖

今回の事件は飲酒運転によって引き起こされました。呼気検査は法定上行う必要がなかったものの、飲酒をしても運転することができる企業としての体制やコンプライアンス意識、運転手の意識の甘さが引き起こした事故だと感じます。

また、容疑者だけの問題ではありません。トラックドライバーが休憩中にコンビニなどで酒を購入する場面を目撃する方のツイートが多く、運送業界全体の問題だと思います。

運送業界はストレスのかかる職業であることは否定しませんが、だからといって正常な思考を奪う飲酒運転を容認できるはずがありません。どうにかして阻止しなければなりません。

酩酊状態ではブレーキが踏めない

よく「バカでもアクセルは踏める」と言いますが、今回はまさにその通りの事件です。

筆者(大福)
筆者(大福)

容疑者を馬鹿というわけではなく、認知能力が下がるという意味です。

認知能力が下がれば進行中にブレーキを踏むことができず、踏めたとしても判断がかなり遅くなり派生的な被害を周囲の交通に生む危険性もあります。

いかに「ブレーキを踏むこと」が重要かが今回の事件でわかるかと思います。(物理的&心のブレーキ=飲んだら乗るな)

何かが起きてから出ないと動けない社会

また、今回の事件現場はトラックなどの抜け道になる非常に細い道でした。細いながらも交通量が多く、十年以上前から危険が指摘されてきていました。ですが今まで措置が講じられることはなく事件が起こってしまいました。国や県が対策に取り組む旨を発表しましたが時すでに遅しです。予算の問題や前例踏襲主義であることから仕方ない部分でもありますが、「先に動けていれば」と思わざるを得ません。

同小学校の別の保護者(引用は全てNHKより)

信号が無いのでスピードを出して運転する人も多く、いつか事故が起きるのではないか、危ないという認識はみんな持っていました。子どもたちが安全に歩けるような歩道を作ってもらいたいです

近所の男性

事故にあった子どもたちの様子をふだんから見ていたが、上級生が下級生の面倒を見ながら交通ルールを守って1列に登下校していた。道が狭くて歩道を作るのも難しいと思うので登下校中は交通規制を設けるなどの対策をとってほしい

PTA

今回、事故が起きた現場の道路については、子どもたちが通っていた小学校のPTAから「道幅が狭い一方で、交通量が多く危険だ」などと、登下校時の危険性を指摘する声があがっていました。

このため、このPTAでは10年以上前から毎年、歩道の整備などを含む道路の改善を八街市に求めていたということです。

これらのように多くの方々の事故に関する予見があったにもかかわらず事故が起きてしまったことは残念でありません。どうすれば事故が防げたのか、行動に移せたのか考えるばかりです。

痛ましい事故を減らすために私たちができることは?

痛ましい事故を減らすためには、普段から車を運転する私たちも安全について意識をしなければなりません。

今一度、「クルマは凶器になり得ること」「一度で多くの人の人生が狂うこと」「免許は『国家資格である』こと」を意識し直しましょう。

クルマは凶器になり得る

クルマはコンパクトカーであれば1トン弱、SUV車であれば2トン前後の車も多く存在します。そんな物体が40キロや50キロといった高速で突っ込んでくれば、生身の人間は太刀打ちできません。

危害を加えるつもりがなかったとしても、危害を加えてしまうことになるのです。

自らが加害者にならないためにも今一度、クルマは便利だけど危ないものであることを認識し直さなければなりません。

一度で多くの方の人生が狂う

一度事故を起こせば事故を起こした本人はもちろん、被害者の幸せな人生を台無しにし遺族へ計り知れない悲しみを植え付けることになります。物理的な暴力と精神的な暴力、二つを同時に与えているのです。そのことを意識してハンドルを握る必要があると思います。

免許は”国家資格”

今では、18になったら自動車学校へ行き免許を取得するといった当たり前の行事ですし、2~50年も経てば日常で免許のことを意識する機会は少ないと思いますが、今一度認識し直しましょう。

自動車運転免許は”国家資格”なのです。前々項にて申し上げたとおり、クルマは使い方によっては凶器になり得る非常に危ないものです。ですから、特別に許可を与えた者にのみ運転免許を交付しているのです。

その意識を持って普段から「危ないものを運転している」と緊張感を持った運転が求められますし、そうすべきです。

政策提言

以上を踏まえて私なりに簡単な政策提言を行おうと思います。拙い部分は多々あるとは思いますが、ぜひともみなさんでも「どうしたら事故を減らせるだろうか?」と考えてみましょう。

酒類購入制限

トラックの運転手が勤務中に酒を購入したことにより今回の事件は起こりましたし、そのようなケースは今まで幾度となく目撃されてきているそうです。ですから、酒類の購入を制限する必要があるのではないでしょうか?といっても、「勤務中かどうか」を区別する方法がないので現実的には厳しいかとは思いますが、トラック運転手の酒類購入禁止などの厳しい措置を取らなければいけニア状況であると思います。

飲酒運転厳罰化・過失致死から殺人へ

そもそも飲酒をして自らの判断能力を奪っておきながら、過失になることが私にはおかしく思えます。過失運転致死傷ではなく、飲酒運転は殺人・殺人未遂罪にするべきだと考えます。

「死刑」が抑止力と言われるように、飲酒運転が横行してしまっている昨今では今以上の厳罰化をしなければ抑止力になるとは言えませんし、免停期間もかなり短いように感じてしまいます。

法による重い罰によって被害者の方が報われるような社会づくりができればと思います。

アルコール依存症の早期ケアへ

今回の事件はアルコール依存症とも関連があるのではないかとも囁かれています。アルコール依存症は「本人のだらしなさ」などではなく「病気」ですからぜひとも早期のケアができる体制があればと感じました。国交相による事業所への抜き打ち調査や「法テラス」のように無料でアルコール依存症に関して相談できる行政窓口を作るべきではないかと思います。

事業所への厳罰化

事故を起こした際に事業所への厳罰をかさなければ、コンプライアンス意識の低い企業はまた同じ過ちを起こしてしまうかもしれません。上記の「抑止力」の観点からも厳しい処罰はひとつ事業所から身を清めて飲酒運転や危ない運転を防止できるきっかけとなるかもしれません。

さいごに

私たちにできることは少ないです。募金などしかないかもしれません。

ですが、それ以上に普段から安全意識を心がけ「事故を起こさない」「悲しい思いを誰にもさせない」といった強い気持ちを持って運転しましょう。セーフティードライブがエンジョイドライブの第一歩です。

本日もお読みいただきましてありがとうございました。

コラム 車両
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大福

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