結論:名古屋市南区を走る名鉄名古屋本線の桜〜本星崎間で、踏切12カ所を除却する連続立体交差事業が検討されています。実現すれば、南区の渋滞と地域分断が大きく改善されます。

西三河から名鉄名古屋本線で名古屋へ向かう途中、名古屋市南区を通過します。この南区エリアで、新たな高架化計画が動き出しています。

桜駅〜本星崎駅間の連続立体交差事業。まだ事業化に向けた検討段階ですが、実現すれば南区の交通が大きく変わります。今回はこの計画を、西三河目線で整理します。

桜〜本星崎の高架化計画とは

まず計画の概要を整理します。

この事業は、名鉄名古屋本線の呼続駅の南から天白川までの区間において、道路と交差している鉄道を連続して高架化するものです。これにより、踏切12箇所を除却します。

目的は、

  • 交通の円滑化
  • 安全性の向上
  • 地域分断の解消
  • 地域の活性化

です。鉄道で分断されていた市街地を一体化し、踏切による渋滞を解消する、典型的な連続立体交差事業です。

なぜ高架化が必要なのか

南区のこのエリアは、踏切による課題を抱えています。

名鉄名古屋本線は本数が多く、踏切が頻繁に遮断されます。特に、桜2号踏切(東海橋線)や鳴海8号踏切(星崎鳴海線)などでは、慢性的な渋滞が発生しています。

主要道路と交差する踏切が渋滞のボトルネックになっており、この解消が事業の主目的です。知立駅や喜多山駅と同じ「開かずの踏切」問題が、南区のこのエリアにも存在するわけです。

「仮線工法」で進める計画

この事業は、仮線工法という方法で進める計画です。

仮線工法とは、現在の線路の隣に仮の線路を敷設し、その後、高架構造物を現在の線路跡地に構築する方法です。列車を運行しながら工事を進められるのが特徴です。

知立駅の高架化でも同様の手法が取られており、運行を止めずに段階的に高架化するのが、現代の連続立体交差事業の標準的なやり方です。

現在は「検討段階」

重要なのは、この事業がまだ事業化に向けた検討段階だということです。

現在、都市計画決定に向けて、鉄道事業者など関係機関と検討・調整が進められています。同時に、名古屋市環境影響評価条例に基づく環境影響評価の手続きも実施されています。

つまり、知立駅や喜多山駅のように工事が始まっているわけではなく、**「これから本格的に動き出す」**段階です。実際の着工・完成までには、相応の時間がかかると見られます。

連続立体交差事業の流れ

参考までに、連続立体交差事業がどう進むかを整理しておきます。

一般的に、

  1. 構想・検討
  2. 環境影響評価
  3. 都市計画決定
  4. 事業認可
  5. 用地取得
  6. 仮線工事
  7. 高架工事
  8. 高架切替
  9. 仮線撤去・事業完了

という流れで進みます。桜〜本星崎の事業は、まだ前半の「検討・環境影響評価」の段階です。

知立駅が2000年着手で2031年度完成予定(31年かかる見込み)であることを考えると、大型の連続立体交差事業は数十年単位の長期プロジェクトです。桜〜本星崎の事業も、完成は当分先の話になりそうです。

西三河の利用者にとっての意味

西三河に住む立場として、この事業の意味を考えてみます。

名鉄名古屋本線は、西三河から名古屋へ向かう主要ルートです。途中の南区エリアで高架化が進めば、

  • 沿線の渋滞が緩和される
  • 踏切事故のリスクが減る
  • 名古屋本線沿線の街が活性化する

といった効果が期待できます。直接的には南区の住民へのメリットが大きいですが、名古屋本線全体の沿線環境が改善することは、西三河の利用者にとっても間接的なメリットになります。

名古屋圏で進む「踏切解消」の流れ

桜〜本星崎の事業は、名古屋圏全体で進む「踏切解消」の流れの一部です。

  • 知立駅(西三河):2031年度完成予定
  • 喜多山駅(守山区):2025年に高架化完了
  • 桜〜本星崎(南区):検討段階
  • 若林駅(豊田市):2026年3月に高架化完了

このように、名古屋圏では各地で連続立体交差事業が進められています。「開かずの踏切」をなくし、街を一体化する取り組みが、面的に広がっているわけです。

これらの事業に共通するのは、「時間はかかるが、完成すれば街が大きく変わる」という点。桜〜本星崎の事業も、長い目で見守る必要があります。

まとめ:南区の踏切12カ所が消える未来へ

  • 名鉄名古屋本線の桜〜本星崎間で、踏切12カ所を除却する高架化を検討中
  • 呼続駅の南から天白川までの区間が対象
  • 交通円滑化・安全性向上・地域分断解消・活性化が目的
  • 仮線工法で運行を止めずに進める計画
  • 現在は事業化に向けた検討・環境影響評価の段階
  • 名古屋圏全体で進む「踏切解消」の流れの一部

桜〜本星崎の高架化は、まだ検討段階ですが、実現すれば南区の交通を大きく変える事業です。名鉄名古屋本線の沿線環境改善は、西三河の利用者にとっても歓迎すべき動きです。

このブログでは、名古屋圏の交通インフラの動きを、西三河目線で継続的にウォッチしていきます。

よくある質問

Q. 桜〜本星崎の高架化はいつ完成しますか? A. まだ事業化に向けた検討段階のため、完成時期は未定です。大型の連続立体交差事業は数十年単位の時間がかかることが一般的です。

Q. 検討段階とは、実現が決まっていないということですか? A. 都市計画決定や事業認可に向けた手続きが進められている段階です。正式な事業化に向けて調整が続いています。

Q. 西三河から桜駅・本星崎駅へはどう行けますか? A. 名鉄名古屋本線で名古屋方面へ向かう途中の駅です。西三河の主要駅から名古屋本線で直接アクセスできます。

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